国際薬膳師おすすめ!腸活アップで
免疫機能を維持・向上する薬膳レシピ2種

<コロナ対策薬膳レシピ_Vol.1>

Naturalist Web Magazine_Vol.2「腸活で免疫機能をキープ&アップ!」では、腸活アップの食材を多数ご紹介いたしました。

カフェスタッフブログでは、国際薬膳師の淺井シェフ監修による「腸活アップで免疫機能を維持・向上する薬膳レシピ2種」をお届けします。薬膳の視点で食材を組み合わせた、ご自宅で簡単に作れるレシピです。

使用する食材は、たけのこやあさりなどの旬のものを中心に、どれもスーパーで手軽に入手できる食材ばかり。毎日のお献立に取り入れて、食事で免疫機能を強化しましょう!

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<たけのことアサリのもち麦入り炊き込みご飯>(4人分)

たけのこ 240グラム
あさり 400グラム
もち麦 1合
白米 2合
生姜(細く千切り) 20グラム
大さじ6
濃口醤油 大さじ2
みりん 大さじ2
かつおだし 適量
せり(みつばでも可) 適量


<作り方>

  • たけのこは、米糠と塩を入れて下茹でしておく。水煮のたけのこの場合はそのまま使うと臭いので一度臭みを取るために、軽くゆでてさっとザルにあげておく。
  • 白米ともち麦は洗ってから 30 分程度、ザルにあげておく。
  • あさりは、軽く洗って水とお酒を各100cc 加えて蒸し、蒸し汁は取って冷ましておく。
  • たけのこは、穂先を薄切り、根元は 1㎝ 角に切る。あさりは殻から身を取り出す。
  • ザルにあげておいた白米・もち麦を炊飯器に入れて、あさりの蒸し汁を加える。調味料を入れ、かつおだしを 4 合の目盛りまで注ぎ、たけのこ・あさりをのせて炊く。
  • 炊き上がったら、軽く混ぜ、器に盛り、せり(またはみつば)を飾る。

<薬膳解説>

炊き込みご飯は<もち麦>をプラスして炊くことがポイントです!もち麦とたけのこは消食の働きのある食材で、腸活にぴったり!生姜を入れることで体を温め、消化機能の働きを高めます。体を温めておくことは、風邪などの感染症予防にもつながります。あさりはこの時期に美味しい食材。体に潤いを与えて、痰の生成をおさえます。

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二品目は、いろいろなお料理に合わせやすい木の芽味噌です。木の芽味噌だけでも腸活が期待できますが、今回は消食の働きのある大根と合わせてさらに効果アップ!たけのこと合わせれば、さらなる相乗効果が期待できます。

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<風呂吹き大根 木の芽味噌>(4人分)

・木の芽味噌

木の芽(山椒の若葉) 20枚
白みそ 90グラム
麦みそ 25グラム
砂糖 25グラム
40㏄ 酒とみりんは煮きって冷ましておく
みりん 40㏄

 

・風呂吹き大根

大根 1/2本
かつおだし 500cc
25cc
みりん 25cc
薄口醤油 25cc
葉生姜(なくても可) 4本 根元をきれいにしてさっとゆでて添える

<作り方>

  • 大根は前日に煮て、味を染み込ませておくと良い。まず、かつおだしと酒、みりんだけで大根が柔らかくなるまで煮ておくことがポイント。あとから塩、醤油を入れたほうがすぐに大根が軟らかくなる。
  • 木の芽味噌を作ります。最初に酒、みりんを鍋に入れてアルコールが飛ぶまで火にかけて、煮切って冷ましておく。
  • すり鉢に木の芽をいれて擦る。みそと砂糖を入れて擦り合わせる。煮切った酒、みりんを少しずつ合わせて好みの濃度になるまで調節する。

<薬膳解説>

大根(消食食材)、味噌(発酵食品)、木の芽(理気食材)と、それぞれ違う働きを持ちますが、一緒に用いることで木の芽が気の流れを良くしてくれます。おなかを重たく感じる時などに効果的に働きます。

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今回は2種類のレシピをご紹介しました。腸が喜ぶ食材ばかりの、まさに腸活アップにぴったりのレシピです。この機会にぜひ、薬膳料理にチャレンジしてみてください。

ところで、ご紹介したレシピはどちらも和食なので、驚かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

薬膳というと生薬や珍しい食材がないと作れないというイメージがあると思います。皆さんが普段食べている食材のひとつひとつも、体に何らかの働きをもたらしていて、その薬能を活かした料理も薬膳の一つなのです。

食材がもたらす働きに感謝しながら、薬膳料理をお楽しみいただければ幸いです。