日本の森のアロマ

日本の森には、香りを持つ植物が意外とたくさんあることをご存知ですか?
それも、香水や薬品にも負けないほどの香りを持つものさえも。

ニオイコブシの蕾と実

そのひとつ、匂辛夷(ニオイコブシ)。
お盆明けに飛騨高山から届いた匂辛夷の枝には、
大きく膨らんだ匂辛夷の実と
小さなふかふかの毛で覆われた蕾がついていました。
ここで、3つの感動!!

来年春一番に真っ白な花を咲かせるための蕾がもうついているんだな〜と感動。

コブシの仲間の植物の蕾は生薬にもなっています。
「辛夷(シンイ)」という生薬です。
頭痛や鼻炎、蓄膿症などに使う漢方薬に配合されますよ。
この蕾とそっくり、ふかふかの毛で覆われた生薬です。
日本産精油講座では、この生薬「辛夷」の生薬を分解したりもします(*^^*)

次の感動は、なんといってもこの実の形!
ちょっとグロテスク。。。
届いた日は、緑の皮で覆われていたのですが、
次の日にはこの写真のように赤い実をのぞかせ始め、
そして、3日後には赤い実が勢揃い!

ネットで調べると、この赤い実は糸で本体とつながれていて、
鳥に見つけてもらうためにブラブラするのだとか。。。
種を運んでもらうための植物の叡智!
ホントかな〜とおもって、ひとつ引っ張ってみました。
ぶら下がりました!ぶらぶら〜

 

 

3つ目は、ニオイコブシの正式の植物和名はタムシバ。
名前の由来は、噛むしば・・だそう。
葉を噛むと爽やかで美味しいからと。
ならば、噛んでみましょうとやってみました(*^^*)
おお!「茴香(ウイキョウ)」だ!
ハーブやアロマに詳しい方には「フェンネル」といったほうがわかりやすいかな。
茴香と同じ味が何処かにするぞ〜
スパイシーでほんのり甘い。
この味はアネトール!
日本産精油講座では、yuicaさんが名古屋大学と共同研究されて
分析された成分について紹介しているので、その資料を確認すると、
ありました!アネトール。
ということは、エストロゲン様作用や去痰作用がニオイコブシにもあるかもね〜
ついでに、茴香は、芳香性健胃薬として大正漢方胃腸薬などにも入ってますよ〜
ニオイコブシの葉にアネトールが入っているとは感動です(*^^*)

植物に直接触れる体験は、いろいろな発見があって楽しいですね〜

自然の薬箱では、日本産精油が学べる講座も開催してますよ〜
次回開講は、1月頃をよていしています♪