甲状腺機能亢進症

歌手の絢香さんが第2子妊娠のお知らせがでていましたね。
絢香さんも数年前に、甲状腺の病気で休まれましたが、
お子さんが産めるまでに元気になられています。

ここのところ、甲状腺の病気で相談にいらっしゃる方が重なりました。
甲状腺の病気は、機能亢進症、機能低下症、甲状腺腫などがあります。
今日は機能亢進症について少し書いてみますね。

甲状腺は喉にあり、からだ全体の新陳代謝を促進するホルモン(甲状腺ホルモン)を出すところです。甲状腺の病気は意外に多く、男性では50~100人に1人、女性では30~60人に1人の割合といわれています。

甲状腺機能亢進症とは、甲状腺ホルモンが出過ぎてその働きが強く出る病気です。症状は、喉のところにある甲状腺が腫れる、頻脈(脈が速くなる)、手の指が震える、汗をかきやすくなる、たくさん食べるのにやせる、イライラする、疲れやすい、ときどき手足の力が入ら なくなる(周期性四肢麻痺)などです。眼球が突び出したようになる眼球突出は有名な症状ですが、実際にはそれほど多くありません。

甲状腺機能亢進症の多くは自己免疫のバランスの崩れと関連しています。

西洋医学では自己抗体を正常化する方法はないのですがメルカゾールやチウラジールによって甲状腺ホルモンをコントロールして、自然治癒を待ちます。1年半~2年で30~45%の方が正常化します。

もともとの甲状腺機能亢進による不調や、甲状腺のお薬を飲むことで現れる不調もあり、からだの不調を訴えて漢方相談にいらっしゃる方も多いです。
病院での治療も続けながら、漢方薬で自己免疫の正常化を図り、症状を寛解して生活の質を上げるためにのお手伝いを考えていきます。一度ご相談ください。