お灸で免疫機能アップ!~セルフお灸のススメ<基本編>~

国の緊急事態宣言が解除されましたが、県独自の緊急事態宣言は継続されていますね。本来であれば今が一番過ごしやすい季節ですが、自粛生活はまだまだ続きそうです。

はりきゅうルームでは感染症予防対策を徹底し、既にご予約のお客様より、段階的に施術を再開しておりますが、まだまだ油断を許さない状況のなか、お出かけはもう少し様子を見てからという方もいらっしゃると思います。

そんな方のためにも、セルフ灸に興味のある方のためにも、休業期間中に鍼灸師の私たちも行っていたセルフ灸をご紹介したいと思います。

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そこで今回は、『お灸で免疫機能アップ!~お灸のススメ<基本編>~』と題して、自然の薬箱の鍼灸師岡田が、ご自宅でできるセルフお灸の仕方をお伝えします。

さらに、免疫機能のアップも期待できる万能ツボもご紹介。おうち時間のなかに「セルフお灸」の時間を取り入れて免疫機能アップを目指しましょう。

<目次>

 1. はじめてみよう!セルフお灸

 2. セルフお灸に必要なものは?

 3. やってみよう!セルフお灸

 4. ツボにお灸をすえてみよう

 5. セルフお灸をする際の注意点


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1.  はじめてみよう!セルフお灸

お灸というと鍼灸師の施術をイメージされる方も多いと思いますが、最近はご自宅で行う「セルフお灸」も人気です。最近は、市販のお灸の種類も豊富で、手軽にお灸をすえることができるようになっているのも人気の理由の一つです。


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2. セルフお灸に必要なものは?

① 市販のお灸(台座付のもの

初心者の方におすすめなのは、自然の薬箱でお取り扱いしている「せんねん灸レインボー」。モグサが直接肌に触れないように台座がついており、温熱が穏やかなので、初めての方にも安心してお使い頂けます。


② 着火ライターなどお灸に火をつけられるもの

お灸に火をつけるための道具を準備しましょう。お線香などでも代用できますが、その際にはがれ落ちないよう十分に注意してください。


③ 灰皿もしくは耐熱皿(水をいれておく)

使用済みのお灸を入れるために必要です。

  ※蓋付の缶や瓶でも大丈夫です。


④ 濡れタオルや濡らしたおしぼり

お灸は火を使用しますので、火傷をしそうになったとき、すぐ触れて冷やせるものを用意しておくと安心です。


⑤ バスタオル(使い古したものでOK)

万が一、お灸や灰が落ちてしまったときの為にも、お灸をすえる際にはバスタオルを下にひいておきましょう。

 

※こんな感じです。


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3. やってみよう!セルフお灸

準備が整ったら早速セルフお灸を始めましょう!今回は、初心者の方にお勧めのツボへのお灸のすえ方をご紹介します。

① まずはツボを探してみよう

私たちの体にあるツボは、世界保健機関(WHO)で認められているだけでも361個、実際にはそれ以上あるといわれています。

よく「自分でお灸をすえるならどのツボですか?」と聞かれますが、今とくに免疫機能や、自分の力を高めるのなら「足三里」にお灸をすえるのがおすすめです。


②「足三里」ってどんなツボ?

「足三里」は万能ツボと呼ばれ、身体のパワーアップをして、病気の予防や健康増進に良いといわれているツボ。

 ※ 特に以下ようなお悩みに効果が期待できます。
 ●痛み(膝痛、腰痛、頭痛など)

 ●消化器の不調(胃もたれ、胸やけなど)

 ●足の症状(こむら返り、足のだるさなど)


さらに、20世紀初頭の日本で結核患者が多くみられた頃、患者の
免疫機能向上のために「足三里」にお灸をすえていたという<原志免太郎先生>の灸法があります。現在は海を渡り、今も結核が蔓延するアフリカにおいて、<MOXAAFRICA>の普及活動により足<三里にお灸をすえる>というセルフケアをすることで、一定の成果が見られたことが報告されています。

 

③「足三里」の探し方

「足三里」のツボの場所は「膝のおさらの下にある外側のくぼみから指4本分下」です。写真のように自分のおさらの位置を確認して、外側、下側の凹みを探しましょう。

凹みが見つかったら、自分の人差し指をあて、小指までの長さを測ったあたりに足三里のツボがあります。このあたりかな~と思う場所を、今度は優しく指先の腹で撫でてみてください。

ぐぐっと押してはいけません!そっと触れたあたりに冷えがあったり、凹んでいたり、カサついていたり、というところ見つけたらそこがあなたのツボです。


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4.  ツボにお灸をすえてみよう

いよいよ、ツボにお灸をすえてみましょう。今回は台座付きのお灸のすえ方をご紹介します。

① お灸の台座の裏についているシールをはがす

お灸の台座の裏には、固定用のシールがついています。火をつける前にシールをはがしましょう。

 

② お灸を指先につけたら、火をつける

ライターやろうそくの火にお灸を近づけて点火します。煙が上がれば点火完了です。

 

③ ツボにお灸をおく(お灸をすえる)

あとは先ほど探したツボに置くだけ!気持ちいい温かさを感じられます。お灸が冷めるまで気持ちいい温かさが感じられない場合は、もう一度お灸をすえてみましょう。(同じツボにすえるのは一日に3回までにしましょう)

お灸をすえている間は、スマホやテレビをみたりせず、ゆったりとした時間を過ごすのがおすすめ。心地よい温かさを感じながらゆったりと過ごしましょう。

※ただし、熱すぎるのはNG!です。その際はお灸を外しましょう。台座が熱いので注意してくださいね。

 

④ お灸を安全にはずす

台座が冷めて触れられるようになったら外しましょう。くるっと回しながら外すと簡単に取れます。はずしたお灸は灰皿や耐熱容器の中に入れて水につけた後に破棄しましょう。


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5. セルフお灸をする際の注意点

セルフお灸をする際には、いくつか注意点があります。くれぐれも火傷には気を付けてくださいね。

※一日に使ってもいいお灸はひとツボに3つまで

※あつい!(皮膚がぴりぴりちりちり!)と思ったらすぐ外しましょう

※火傷をしないように灰皿(お灸を入れるもの)を近くにおきましょう

※火の取り扱いに気を付けましょう(古いバスタオルの上などで行うとよいでしょう)

※換気をしながら行いましょう

※寒さに気を付けましょう(とくにお灸している場所以外が冷えないように)

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いかがでしたか?今回は、『お灸で免疫機能アップ!~お灸のススメ<基本編>~』として、初めての方でも手軽にできる「セルフお灸」と、「免疫機能の向上が期待できる<足三里>のツボ」をご紹介しました。

少し敷居が高く感じられがちなイメージのお灸ですが、今は自宅でできるセルフケアとして人気で「お灸女子」という言葉が生まれるほど。自然の薬箱で月一度行なっている「お灸教室」も人気講座の一つです。(今後の開催スケジュールは未定ですので、決定次第ホームページに掲載します)

まだまだ外出に不安を感じる今だからこそ、セルフお灸デビューしてみてはいかがでしょう。お灸をすえる時間を作ることを続けると、自分自身の体調変化に気づけたり、気分転換にもなります。

是非一度、お試しください。
みなさんのココロとカラダのリフレッシュになるといいなと思っています。

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次回の「Naturalist Web Magazine_Vol.5」では、「自粛生活のお悩み解決!~セルフお灸のススメ<冷えのぼせ改善編>~」をお届けします。長引く自粛生活によるストレスや自律神経の乱れで起きやすい「頭はのぼせてるような熱を感じるのに、手足が冷たい」症状を改善するツボをご紹介。「足三里」とあわせてお灸をすえて、気になる身体の不調にサヨナラできる内容です。

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今後の「Naturalist Web Magazine」お届け内容は、

引き続き、おうち時間にぴったりな、セルフでできるツボ押しやお灸の方法、漢方薬剤師による、今の時期におすすめな漢方薬のお話などを予定しています。

いずれも知識と経験豊富な自然の薬箱スタッフが、 自信を持ってお勧めする内容ばかり。「Naturalist Web Magazine」の更新は、毎週火曜日を予定していますのでぜひご覧ください。どうぞお楽しみに。

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あなたとあなたの大切な人の命を守るために、そして STAY HOME を楽しむために、少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。

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過去の<Naturalist Web Magazine>バックナンバー

Vol.3_ストレスに負けない!心と身体を作る小さなアイデア> こちらから

Vol.2_腸活で<免疫機能>をキープ&アップ!> こちらから

Vol.1_知っておきたい!肺炎と免疫機能のこと > こちらから