あなたのマスクの中は大丈夫?マスクの内側を効果的にケアしよう!

いつもご利用ありがとうございます、自然の薬箱の千田です。

新型コロナウイルスの感染が再び拡大をみせ、東京、大阪、京都、兵庫の4都府県に緊急事態宣言が出されました。自然の薬箱のある愛知県も、連続で前週の新規感染者数を上回り続けており、緊迫状態が続いています。私たちも、今まで以上に感染対策を心掛けながら、厳しい状況が一日も早く収束することを願わずにいられません。

毎週火曜日にお届けしております、自然の薬箱の「Naturalist Web Magazine」。

皆様が穏やかな日常を取り戻せるその日まで、健やかに過ごせるお手伝いが出来ればという思いを込めて、Vol.52をお届けいたします。

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新型コロナウイルスの感染拡大から1年以上が過ぎ、私たちの生活の一部となったマスク。ほとんどの方が、今や手放すことができない必須アイテムとなっていますね。

マスクは、私たちをウイルスの驚異から守ってくれている欠かせないアイテムの一つですが、長期着用による不調=「マスク不調」を感じる人も日増しに増えています。例えば、口臭や口の渇き、肌荒れなど比較的自覚しやすいものから、表情筋の衰えや口呼吸など、自覚しにくいものまで、「マスク不調」の症状は、実に様々。いずれも、放置してしまうと、深刻な症状へとつながることもあるので注意が必要です。

そこで今回は、長期間のマスク着用による「マスク不調」について、その原因や解決するためのヒントをお届けします。マスク不調を改善するツボや、口臭の改善にもつながる呼吸法、マスクの内側の肌トラブルにおすすめな、中医美容アイテムをご紹介します。

今年のゴールデンウイークは、ご自宅でマスクの内側もしっかりケアをして、口元からすっきりしませんか?

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<目次>

 1. マスク不調ってどんなもの?

 2. マスクの内側のケア方法 その①呼吸を意識しよう

 3. マスクの内側のケア方法 その②ツボ押しで不調を解消!

 4. マスクの内側のケア方法 その③中医美容の智慧を取り入れよう


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1.マスク不調ってどんなもの?

何度となく私たちの生活を脅かし続ける新型コロナウイルス。その勢いはとどまるどころか、加速するばかりです。厳しい状態が増すばかりのコロナ禍の今、感染から身を守るために、マスクを手放すことはできませんよね。でも、1年以上もマスクをつける生活が続いている今、多くの方が「マスク着用からくる不調」に悩まされているのも事実です。

先日、株式会社ロッテが行った調査(※1)によると、マスクを習慣的に着用するようになったことで、3人に1人が体の不調を感じている結果でした。主な症状として「頭がぼーっとして、物事に集中しづらくなった(50%)」、「肌荒れするようになった(44%)」、「喉が乾燥するようになった、咳が増えた(40%)」と感じているにもかかわらず、約半数の人がマスクの着用がもたらす健康リスクを理解していないことが明らかになったとのこと。また、「自分の表情を気にしなくなった」「口呼吸になっている」と感じている人はともに約4割という結果も報告されていました。

※1.マスク着用の習慣化による体の不調・変化に関する調査
出典:株式会社ロッテ

マスクで口周りを覆った状態は、息苦しくて口呼吸になりがちな上、以前より人との会話が減少している今、表情筋や舌口周りの筋肉が衰えてしまい、ほうれい線の原因になることも。

さらに、これからは夏に向かって気温が上がるタイミング。マスク着用で、顔面部や頭部に熱がこもると、頭痛や首のコリ、のぼせやニキビなど、様々な熱による症状が出やすくなります。

また、私たちが当たり前のように行っている呼吸は、体内の酸素と二酸化炭素の交換という大きな役割がありますが、実は体内の過剰な熱を放散するという大切な側面もあります。しかし、マスクをつけていると、マスクの内側に体外に放散された熱がこもりがち。そのため、過剰な熱を放散することがうまくできず、熱中症の原因になってしまいます。

とはいえ、マスクなしで生活できるようになるのは、まだまだ先。マスクをつけながら不調に陥らないように、セルフケアをすることが大切です。


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2.マスクの内側のケア方法 その①呼吸を意識しよう

では、マスク不調にならないためには、どのようなセルフケアをしたらよいのでしょうか。

まずは、ソーシャルディスタンスが取れていてマスクが必要ない場所では外す、氷を口に含んで呼吸器周辺の体温を下げる、目を酷使した後は、熱感が出たり頭痛につながりやすいため、必ずクールダウンさせるなど、いずれも家庭や職場で取り入れやすい方法でマスク不調をある程度解消することが期待できます。

その中でも必ず行っていただきたいのが、「口呼吸」を解消すること。

マスク着用生活が当たり前になった今、先の調査でも約4割の方が「口呼吸になっている」と自覚されています。でも、口呼吸になったところで、口が乾く程度ではないかと思っていたら大間違い!実は「口呼吸」が習慣化すると、口の渇きだけではない、様々な症状や病気の原因となってしまうのです。

口呼吸とは、その名の通り「口から空気を取り込む」こと。乾いた空気がダイレクトに咽頭や喉頭に当たってしまい、口内は乾燥し、病原体が繁殖しやすい状態になります。

すると、インフルエンザや新型コロナなどのウイルスの侵入を許してしまう危険性が高くなります。細菌やウイルスの度重なる侵入で、繰り返し扁桃腺に炎症が起こると、次第に免疫異常を引き起こし、様々な疾患にもつながるといわれています。

また、口呼吸が頻繁になることで、口の中が乾きやすくなり、唾液による口の中の殺菌が行われず、口臭や歯周病、虫歯の原因になることも指摘されています。さらに、口呼吸の割合が高くなることで、睡眠の質の低下、心身の怠さや、持久力や注意力の低下、うつ症状や認知症などのさまざまな精神疾患にもつながることが知られてきています。

そこで、意識したいのが鼻呼吸。鼻呼吸をすると、ホコリや異物などは鼻毛や、繊毛・粘液により、体内に入る前にブロックされる上、扁桃リンパ組織が、体内に入ろうとする異物を防御してくれます。空気をダイレクトに取り込んでしまう口呼吸と異なり、きれいな空気を体内に取り込むことができるようになります。

また、鼻腔を通ることで温められ加湿された空気が体内に入ってくるため、気管が乾燥しにくくなります。ウイルスは、冷たくて乾燥したところで繁殖しやすいので、鼻呼吸は、ウイルスの増殖も抑えることが出来うというメリットも。鼻呼吸になれば、必然的に口で呼吸することが少なくなり、口の中の乾燥による様々なトラブルも防ぐこともできます。

鼻呼吸を習慣化するには、先ずは深呼吸からトライしてみましょう。やり方は簡単。「鼻から大きく息を吸い、ゆっくりと出す」を繰り返すだけでOKです。難しく感じた方は、片方の鼻孔を指で押さえて、空いているほうで、吸って吐いてを繰り返します。交互に数回行うことで、鼻呼吸のコツがつかめるようになりますよ。


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3.マスクの内側のケア方法 その②ツボ押しで不調を解消!

すでにマスク不調を感じている方はもちろん、不調のサインを感じたらすぐ行っていただきたいのが「セルフツボ押し」。忙しくてなかなか休めない方でも、すきま時間にツボを押すだけで、症状が改善されると人気です。

「セルフツボ押し」はとっても簡単。毎日のマスク生活で上半身にこもりがちな熱を、全身に巡らせることを意識しながらツボを押すだけでOKです。体内の熱を巡らせて、上半身への過剰な熱集中を予防することが期待できますよ。

今回は、マスク不調に特におすすめの3つのツボを、写真付きでご紹介します。いずれも、痛気持ちいいと感じる程度に刺激してくださいね。

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百会(ひゃくえ):
眉間の真ん中を通る線と、両耳を結ぶ線が交わる点

効果:目の使いすぎによる前頭部と後頭部の緊張を和らげ、リラックス効果があります。

 

合谷(ごうこく):
親指と人差し指の谷間で人差し指に向かって押すと強い痛みがある点

効果:
首から肩を緩めて、顔面部の過剰な熱を手先へと巡りやすくします。

 

湧泉(ゆうせん):
足の裏で足指をギュッと握ると凹む場所

効果:
上昇した熱を下半身へと誘導します


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4.マスクの内側のケア方法 その③中医美容の智慧を取り入れよう

毎日のマスク生活で、肌の調子が優れないなぁと感じている方も多いのではないでしょうか。それもそのはず。マスクの内側の皮膚は、想像以上に様々なストレスを受け続けています。

マスクによる肌荒れの原因は、以下の3つが考えられます。

摩擦 肌と繊維が擦れて角質層が削られ、肌のバリア機能が低下する
ムレ 呼気がマスクの内側にこもり、汗や皮脂、雑菌が増える
乾燥 マスクを外した際に内部の湿気が急激に蒸発する際、肌の水分も奪われてしまう

これらの原因が重なり、乾燥肌の原因になったり、ニキビや吹き出物、赤みや痒みなどを引き起こしてしまうのです。

いずれも、帰宅後は丁寧に洗顔をして、綺麗に汚れを落とし、ご愛用のスキンケアでたっぷり保湿することで、改善することができます。それでも、不調が収まらない時には、中医美容のアイテムを取り入れてみてはいかがでしょうか。

中医美容は、中国の伝統医学(中医学)に基づいた美容法。肌のハリや潤い、くすみ、シミ、しわなどに有効な薬草を美容面に活用してきました。その中でも、美肌と言ったらこれ!という植物があるんですよ。

それは、美肌の実とも呼ばれる「沙棘(サージ)」。沙棘は中国、チベット、内モンゴルの2,000メートル以上の高山や、砂漠地帯の厳しい環境下で生息しているグミ科に属する植物です。高山植物は、強い陽射しから身を守るため、抗酸化物質をたくさん蓄えます。沙棘の果実には、ビタミンEやビタミンA、フラボノイドなどの含有量が豊富で、美肌成分の宝庫として知られています。古来より『生命の果実』と称されてきたゆえんですね。

沙棘の果実オイル成分が、たっぷり入ったアイテムをご紹介します。

マスク生活の中では『保湿』が一番のポイントになります。セ・サージクリームは、保湿力が非常に高いので 肌のバリア機能を高めてマスクトラブルから肌を守ることにもなります。普段のお手入れ化粧品に追加して、保湿力アップにお役立てください。

◆ セ・サージクリーム 40g

漢方薬局だからこそ、ご案内できる美肌ケアアイテムです。ご興味のある方は、漢方相談薬局スタッフにお声がけくださいね。

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今回は、ますます手放せないマスクと共に過ごす生活を、少しでも快適にするためのケアについてお伝えしてきました。

呼吸法も、ツボ押しも、おうち時間の中で気軽に取り入れることができます。定期的にケアをすれば、不調が積み重なることもありません。この機会に、毎日の習慣にして、マスクの内側も健やかな状態に保ちましょう!

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<次回「Naturalist Web Magazine」のお知らせ>

~2021年5月4日(火)配信予定 ~

「Naturalist Web Magazine_Vol.53」では、

「GWのおうち時間におすすめ!香りのクラフトを楽しみませんか?」をお届けします。

おうち時間に手軽にチャレンジできる、アロマグッズの作り方をご紹介します!お気に入りの精油一本で、色々なものが作れますよ。

お休みの間にアロマグッズを手作りして、おうち時間の質をワンランクアップしてみませんか?

※ 次回予告内容は、変更になる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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~「Naturalist Web Magazine」は、毎週火曜日の配信予定~

今後も、自然の薬箱ならではの様々な情報を予定しています。どうぞお楽しみに。

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