スマホやPCによる目の疲れを感じたら、ツボ押しですっきりしませんか?

いつもご利用ありがとうございます、自然の薬箱の千田です。

5月に入り、過ごしやすい季節となりましたが、新型コロナウイルスの変異種の感染拡大で、心配な状態が続いていますね。ワクチンがいきわたるまでは、多くの時間を必要としている今、感染予防の基本を守るのことの大切さを、改めて実感されている方も多いのではないでしょうか。

毎週火曜日にお届けしております、自然の薬箱の「Naturalist Web Magazine」。

皆様が穏やかな日常を取り戻せるその日まで、健やかに過ごせるお手伝いが出来ればという思いを込めて、Vol.54をお届けいたします。

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新型コロナウイルスの感染拡大で外出機会が減少した分、増加しているのがスマホなどのデジタルツールを使用する時間。性別や年齢を問わず、一日当たりの使用時間が格段に伸びており、それに比例して、視力の低下や目の疲れ、肩こりや頭痛など、スマホやパソコンの長時間使用による様々な不調を訴える方も増加しています。

そこで今回は、目の疲れを感じたり、頭がすっきりしない時など、スマホやパソコンの影響による不調を感じたら、すぐできる「ツボ押し」をご紹介します。ツボの場所の写真やイラスト付きなので、「疲れたなぁ」と感じたら、ご自身ですぐケアできますよ。

デジタルツールが手放せない今だからこそ、ご自身で手軽に行えるセルフケアとして「ツボ押し」を取り入れて、手軽に目の疲れを解消しましょう!

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<目次>

 1. スマホやPCの使用時間が、一日あたり5時間も増加!?

 2. 眼精疲労のセルフケアにツボ押しをお勧めする理由

 3. 目が疲れたら押してスッキリ!おすすめのツボ

 4. ツボ押しと一緒に取り入れたい!自宅でできる簡単ケア


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1.スマホやPCの使用時間が、一日あたり5時間も増加!?

コロナ禍で外出時間が減った分、スマホやパソコンを使用する時間が増えた方は多いですよね。ロート製薬が行った調査でも、在宅勤務や自宅滞在時間の増加により、スマホやパソコンなどの使用時間が一日当たり5時間以上伸びたと回答した方が、22%にも上る事が報告されています。

スマホやパソコンの使用時間が増えると、比例して増加するのが「目の疲れ」。今や、生活必需品ともいえるスマホやパソコンですが、長時間の使用はどうしても目に負担をかけてしまいます。そのため、コロナ禍の前と比較して「眼精疲労」や「目のかすみ」、「目の渇き」や「肩こり」といった症状を自覚している方も増加の一途をたどっています。

単なる目の疲れは、一晩ぐっすり寝れば治りますが、目が重く感じたり、奥に痛みを感じたり、かすみ目や、充血、目が乾く、焦点が合わない、眼瞼が痙攣するといった目の症状が出始めると、寝るだけで治すことはできない「眼精疲労」の状態となっています。眼精疲労をそのまま放置しておくと、頭痛や肩こり、吐き気、さらには軽いうつ症状を引き起こすこともあり、早めのケアが大切です。

では、どのようなケアをすれば、眼精疲労を癒すことができるのでしょう?


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2.眼精疲労のセルフケアにツボ押しをお勧めする理由

放置しておくと様々な不調の原因となる眼精疲労。できる限り早めに対処したいものですよね。そこでおすすめなのが「ツボ押し」です。

2000年以上の歴史を持つツボは、私たちの日常にもしっかりと浸透しています。例えば、頭が痛い時にこめかみを押したり、腰が痛い時に、思わずさすってしまうことがありますよね?

それがまさに「ツボ押し」なんです。私たちは意識しなくても、今感じている不調を取り除くために、ツボを押したり、さすったりしているのです。

ツボが治療法として確立したのは古代中国。辛い症状を少しでも和らげようと、身体の一部をさすったり、押したりしているうちに症状が改善されることに着目し、治療法の一つとして徐々に体系化されていったものが「ツボ治療」です。現在では、WHO(世界保健機関)において、ツボ治療効果の医学的有効性が認められていることでも知られています。

私たちの身体のいたるところにツボがありますが、体の不調を感じたとき、その原因と密接な関係のあるツボを刺激すると、血液の流れや、ツボとツボを結ぶ経絡(けいらく)の流れが改善され、不調の原因も改善されていきます。

そのため、眼精疲労に効果が期待できるツボを刺激することで、目の周りの筋肉の緊張が解け、血液循環や代謝を促進して、滞っていた老廃物を流し、疲労回復を図ることができるのです。

※眼精疲労の原因は、ドライアイや緑内障、白内障など目の病気が原因の場合もあります。スマホやパソコンを使う機会が少ないのに、目が疲れている方、視野が急に狭くなった、メガネやコンタクトが合わなくなったといった症状等がある場合、早急に眼科医の診断を受けることをおすすめいたします。


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3.目が疲れたら押してスッキリ!おすすめのツボ

ここからは、自然の薬箱がおすすめする眼精疲労や、眼精疲労に関わる諸症状におすすめのツボをご紹介します。目の疲れや違和感を感じたら、ツボの押し方を参考にしながら刺激をしてみてくださいね。

<顔周りにあるツボ>

太陽
(たいよう)
目尻と眉尻の中央から少し外側のこめかみのくぼみにあります。 眼精疲労の緩和、老眼予防に。

風池
(ふうち)

首の後ろの髪の生え際で、僧帽筋の両側のくぼみにあります。 筋肉や神経の緊張をほぐし、肩こりや頭痛の解消、風邪の予防に。
顔周りのツボの押し方 ①ー両手の親指をツボに当て、時計回りに8回、逆回りに8回もむ。他の4指は、太陽をもむときは前頭部に、風池をもむときは、側頭部に当てて添える。
②ーそのまま、息を吐きながらツボを親指で押し、息を吸うときに力を緩める。
③ーこの一呼吸を1回として、3回繰り返す。
※太陽のツボ、風池のツボの順に①~③をそれぞれ行いましょう。

 

<腕と手、足にあるツボ>

合谷
(ごうこく)

肩こり、目の疲れ、頭痛など上半身の血行不良と関わるようなお悩みに。 手の甲の親指と人さし指の骨が交わったところから、やや人さし指よりのへこみの部分にあります。

外関
(がいかん)

眼精疲労、頭痛、めまい、腰痛、乗り物酔い、寝違いに。 手の甲側の手首のしわの中央から肘に向かって手首の横紋より指幅3本分のところ。前腕後面 橈骨と尺骨の間にあります。

太衝
(たいしょう)

精神を落ち着かせ気分を和らげる効果、眼精疲労、かすみ目、頭痛、生理不順、脇痛に。 足の甲の第1中足骨と第2中足骨が合わさる場所。

足の親指と人差し指の間をたどっていくと、指がとまるところ。

腕、手、足のツボの押し方

手や足のツボは狭い場所にあるので、親指1本で押すのがおすすめ。
親指の腹をツボに当て、ツボの上の皮膚を軽く動かすように押し回します。押しすぎは禁物。心地よいと感じる程度の力で1か所につき10秒ほどの刺激を目安にしましょう。

 


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4.ツボ押しと一緒に取り入れたい!自宅でできる簡単ケア

ツボ押しのほかにも、手軽に目の疲れをケアする方法があります。特に、その日のうちに疲れを解消するのにおすすめなのが「目を温める」ことです。

目を温めると、目の周りの筋肉が緩み、くすみ目、ドライアイなどの目の不調はもちろん、頭の緊張も解けて、肩こりや首こりも改善し、気持ちも軽くなります。寝る前のひと時に、簡単にケアすることができるのも嬉しいポイントですね。

ご用意いただくのはタオル1枚のみでOK。タオルに水分を含ませてしっかりと絞ったら、電子レンジに入れて「500Wで1分程度」温めます。手にとって熱く感じた場合は、少し冷ましてから瞼にのせましょう。

ホットタオルを作るのが面倒という方は、入浴時に40度程度のお湯に清潔なタオルを浸して(※) 固く絞った後、瞼にのせていただければOKです。いずれの場合でも、5分から10分程度、瞼にのせておくだけで目の周りの緊張が解けて心地よく感じることができます。

※タオルを浸すお湯は、衛生面から浴槽のお湯は避けてください

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今回は、目の疲れをとるためにおすすめのツボと、お手軽で簡単なケア方法をご紹介しました。

特別な道具も不要なツボ押しは、手軽にできるうえに癒し効果も抜群です。疲れを感じた時はもちろん、お休み前などに取り入れると、その日の疲れを持ち越すこともありません。その日の疲れはその日のうちにしっかりケアをして、疲れを残さない習慣を身につけると、翌日も健やかに過ごすことができますよ。

手軽にできるツボ押しで、目の疲れをすっきりさせて、疲れ目知らずになりましょう!

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目の疲れ以外のツボの事を知りたい!という方は、自然の薬箱で毎月1回テーマを変えて開催しています「メディカルチイゴン(中医学氣功)とお灸のレッスン」もおすすめですよ。鍼灸師によるテーマにちなんだお灸のお話と、火をつかわないお灸の体験つきコラボ企画です。

詳細は、こちらから>>

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<次回「Naturalist Web Magazine」のお知らせ>

~2021年5月18日(火)配信予定 ~

「Naturalist Web Magazine_Vol.55」では、

「体が重いと感じたら、今すぐ実践したいこと」をお届けします。 

なかなか終わりが見えないコロナ禍における外出自粛。ある調査では、コロナ禍の前後と比較すると、体重が増えた!と答えた方が30%以上もいらっしゃるそうで、体重計にのるのが怖い…と嘆く方も。

そこで次回は、外出がままならない今でも手軽にできる、脂肪燃焼におすすめの運動や食事法をご紹介します。最近体が重く感じる…という方はもちろん、ベスト体重を常にキープしたい方にもおすすめの内容ですよ。

※ 次回予告内容は、変更になる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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~「Naturalist Web Magazine」は、毎週火曜日の配信予定~

今後も、自然の薬箱ならではの様々な情報を予定しています。どうぞお楽しみに。

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