新型コロナウイルス対策をアップデート~ウイルスに負けないために~

いつもご利用ありがとうございます、自然の薬箱の千田です。

10月に入り、ぐんと秋らしい気候になってきました。思い切って衣替えを済ませたら、短い秋を存分に楽しみたいものですね。

毎週火曜日にお届けしております、自然の薬箱の「Naturalist Web Magazine」。

皆様が穏やかな日常を取り戻せるその日まで、健やかに過ごせるお手伝いが出来ればという思いを込めて、Vol.75をお届けいたします。

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緊急事態宣言が解除され、私たちの生活はこれから「withコロナ」へとシフトしはじめました。思い切り羽目を外したい!という思いを持ちたくなるものですが、ここで油断をしてしまうと、今までの努力が水の泡になることは目に見えています。

そこで先週に引続き後編として、新型コロナウイルスの再拡大を引き起こさないために今できること、そして、万が一感染してしまった時のために常備しておきたい薬など、今だからこそ知っておきたい、そして押さえておきたい情報を、漢方相談薬局の漢方薬剤師 千田信子がお届けいたします。

私たちと一緒に、新型コロナウイルスの感染から身を守るための知識をアップデートしていきましょう!

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<目次>

 1.  新型コロナウイルスに感染しないために

 2.  基本対策に漢方やアロマをプラス!

 3. もしかして感染してしまった !? に備える~手元にあると安心な市販薬~

 4. もしかして感染してしまった !? に備える~手元にあると安心な漢方薬~

 


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1. 新型コロナウイルスに感染しないために

ほんのひと月前には、全国で1日当たりの新規感染者が2万5千人を超える日が続いたことが、嘘のように日々感染者が減少していますね。さらに、緊急事態宣言が解除されてひと段落した気持ちになりがちですが、まだまだ油断は禁物です。

そもそも、ウイルスは目に見えるものではないため、どこでどう感染するかはわかりません。現時点では、まだ特効薬もありませんし、ワクチンも残念ながら万能ではありません。そして、ワクチン接種後のブレイクスルー感染も気になるところです。

そのため、感染者が減少していても、引き続き基本的な以下の「3つの予防策」を徹底することが何よりも大切です。

・こまめな手洗い

・マスクをつける

・密にならない

緊急事態宣言が解除された今でも、引き続きこの3つをしっかり守ること。そして、体調管理をしっかりと行うことが、これからも欠かすことはできません。

さらに、最近は今の環境に慣れてしまって、安易にすませるケースが見受けられることもありますが、

・石鹸を使ったこまめな手洗い(20秒以上しっかりと)

・外出先から戻ったら「ガラガラうがい」をする

・様々な人が手の触れた部分の消毒用アルコール噴霧や拭き掃除

・部屋の湿度を50〜60%程度に保つ

といった基本を怠らないことが、新型コロナウイルスの再拡大を防ぐことに繫がっていることを忘れないようにしましょう。

 


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2. 基本対策に漢方やアロマをプラス!

体内で活性化された新型コロナウィルスに対する特効薬はまだありませんが、細胞内に入る前に食い止める有効な方法として、先にご紹介した手洗い・うがい・マスクの着用、アルコール消毒、拭き掃除のほかにもできることがあります。

ここでは、感染予防に役立つとされる漢方薬と、ウイルスの侵入を防ぐために取り入れたいハーブや食品、アロマをご紹介します。

<感染症予防に役立つ漢方薬>
玉屏風散(ぎょくへいふうさん)。屏風のように立てになってくれる玉(ぎょく=宝石)のように貴重という意味の名前がついている漢方薬です。粘膜における線毛運動の促進、粘液分泌、血清IgA値を増加させる作用が確認されています。このような作用は、粘膜におけるウイルスや細菌の侵入を防ぐのに役立つと考えられます。また、疲労を回復して体力をつけたり、胃腸機能を高めて、免疫力をアップさせます。味もマイルドなのでお子様でもお飲み頂けますよ。

玉屏風散の他にも、ご自分の体調をベストにしておくための漢方薬は、感染予防の大きな味方になってくれます。最近疲れている、感染症によくかかることがある、基礎疾患を持っているなど、ご心配のある方は、漢方相談を受けていただくのもお勧めです。オンライン相談も受け付けていますので、ぜひ漢方相談薬局までご連絡ください。

 

<喉で働くハーブや食品>

エルダーフラワー 感染症の予防や喉の痛みに利用できます。マスカットのような風味のあるハーブで、濃く出した煎液にグラニュー糖と檸檬を加えてコーディアル(のどシロップ)を作ることもできます。もちろんハーブティーでも。
マロウブルー
(ウスベニアオイ)
喉の粘膜を保護する働きがあります。粘液質の成分を持ち、とろみのあるハーブ。きれいなブルーのお茶を楽しめます。檸檬を入れるとピンク色に。
エキナセア  免疫力を上げる働きがあります。エキナケア配合のど飴やハーブティーで。 
板藍根
(バンランコン)
感染症を予防するのに使われます。板藍根配合のど飴やお茶として取り入れるほか、エキスを使ってのうがいもおすすめです。
ユリの根
(百合・(ビャクゴウ)
喉の乾燥が気になるときに。体を潤す作用とリラックス作用があります。ユリの根配合の健康食品で取り入れるのも便利です。
マヌカハニー 有効成分のメチルグリオキサールが細胞に入る前のインフルエンザウイルスの増殖を抑制することが報告されているので、喉表面での抗ウイルス作用も期待できます。
※新型コロナウイルスでの確認はされていません。

 

<空気中・マスクなどのウイルス除去に役立つアロマ>

ティートリー リフレッシュする香りです。抗菌、抗ウイルス作用、免疫賦活作用などを持ちます。
ユーカリ・グロブルス
ユーカリ・ラディアータ
1,8-シネオールという成分が多く含まれており、去痰作用、粘液分泌抑制(鼻水や鼻づまりを解消)、鎮咳作用、免疫賦活作用などを持ちます。スッキリ集中力も増す香りです。
カユプテ ユーカリの近縁種で、同じく1,8-シネオールを含みます。ユーカリを優しくした感じの清涼感のある香りです。
ラヴィンツァラ 「香りの良い薬」という名前を持つ精油。ユーカリと同じく1,8-シネオールを含みます。鎮静作用もあり、スッキリとした爽やかな香りです。
ペパーミント 鎮痛作用、消化機能調節作用、鎮吐作用、抗炎症作用、冷却作用などを持ちます。スッキリとリフレッシュする香りです。
ラベンダー 深いリラックス作用、安眠作用、鎮痛作用、免疫賦活作用などを持ちます。爽やかなフローラルな香りです。

<空間などのウイルス除去にお勧めのブレンド精油「レスピレーション」>
上記の精油が心地よく感じられるバランスで配合された「レスピレーション」というブレンド精油もオススメです。レスピレーションの製品にはスプレーもありますので、お部屋やマスクに一吹きするのも良い方法です。

<千田お勧め!「ティートリー枕」>
私のオススメは、ティ―トリー枕!枕カバーにティートリーを含ませたティッシュを忍ばせておくだけ!喉の痛いときはいつもこれで助かっています。


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3. もしかして感染してしまった !? に備える~手元にあると安心な市販薬~

ご自身やご家族が新型コロナウイルスに感染してしまったかもというときや、感染が確認されて自宅待機になった場合を想定して、あらかじめ備えておくことも必要ですよね。

もちろん、感染してしまったかも?と感じたら、まずはしかるべき医療機関にかかって指示を仰がなければなりませんが、取り急ぎ症状に応じて服用できるお薬も自宅に用意しておけば、少し安心です。

では、どのような薬があると安心なのでしょうか?

新型コロナウイルス感染症は、高熱に悩まされる方が多いので、手元に解熱薬を準備しておきたいものです。一般的に市販薬として流通している解熱薬には、主にアセトアミノフェン、NSAIDsの2種類です。

アセトアミノフェンは、アニリン系薬剤の一つで、皮膚の血管を広げて熱を放散させる作用や、脳の痛みの感受性を低下させる作用があります。

NSAIDsは、非ステロイド性抗炎症薬の略称で、抗炎症作用、鎮痛作用、解熱作用を有する薬剤の総称です。アセトアミノフェンとは、作用する機序(※)が異なるといわれています。(※機序=ものごとが起こる仕組み・メカニズム)

具体的にはどのような商品で流通しているのかを、医師が処方する処方薬と市販薬に分けてご紹介します。

解熱薬名 処方薬 市販薬
アセトアミノフェン カロナール タイレノールA、ラックル、バファリンルナJ など
NSAIDs ロキソプロフェン ロキソニン、イブ など

現時点では、新型コロナウイルス感染症の発熱には、アセトアミノフェンのみを成分とする解熱薬が推奨されています。

新型コロナウイルス感染症に罹ったときに、NSAIDsを飲むと症状が悪化するのかどうかは、まだ結論が出ていません。ただし、インフルエンザや敗血症などの感染症では、NSAIDsを飲むと死亡率が高くなるという報告があり、感染症の際に熱を下げる手段としては、NSAIDsよりもアセトアミノフェンの使用は比較的安全である​​ことから、推奨されているようです。


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4. もしかして感染してしまった !? に備える~手元にあると安心な漢方薬~

続いて、万が一感染してしまった際に、手元にあると安心な漢方薬をご紹介しましょう。

漢方は私たちの身体の自然治癒力を支え、ウイルスから守ってくれる強い味方です。北里大学では共同研究として、新型コロナウイルスに感染し自宅療養中の患者へ、生薬を使った治験も開始されるなど、今まさに漢方が持つ力に注目が集まっているんですよ。

感染症の治療薬としても研究が進んでいる漢方薬ですが、漢方薬剤師としておすすめしたいのは、「感染してしまったかも?」と思ったら、すぐに漢方の風邪薬を役立てほしいということです。

感染症に対する治療は、

・ウイルスの増殖を抑えること

・免疫系の暴走(サイトカインストーム)を免疫調整で抑えること

この2点がなによりも大切ですので、感染後はできるだけ早く対処したいところ。

そこで、まずおすすめなのが「葛根湯(カッコントウ)」です。ゾクゾク寒気がある場合の風邪や、首・肩のこわばりに用いられる葛根湯は、 ウイルスの種類に関わらず、体を温めることによってウイルスの増殖を抑える働きがあり、炎症性サイトカインの抑制による症状の重症化を防ぐ働きがあると考えられます。

<注意>葛根湯は、体力のない方、生薬の麻黄や塩酸エフェドリン配合の風邪薬を服用して、調子が悪くなる方にはおすすめできませんので、ご注意ください。

また、すでに高熱が出ている場合や、頭痛や喉の痛みの症状が強い場合などには、「銀翹解毒散(ぎんぎょうげどくさん)」などの熱を下げて症状の重症化を抑える漢方薬がおすすめです。

この2つの漢方薬は、普段の風邪の常備薬としても役立ちます。新型コロナウイルス感染症に対する特効薬ではありませんが、自分でできる対処方法としては有用だと思います。

また、普段から咳が出やすい方やのどが弱い方、体がだるくなりやすい、血流が悪いなどの症状をお持ちの方は、ご自分の体調を整える漢方薬を普段から把握しておきましょう。もしウイルスに感染した場合は、その漢方薬を一緒に服用して、回復を早めることも良い方法ですよ。

なお、上記の漢方薬の服用は、感染を疑う場合や軽症の場合におすすめできる方法のひとつです。体力のない方、漢方薬の服用に心配がある方は、必ず専門家にご相談の上、服用してください。自然の薬箱1Fの漢方相談薬局にも、遠慮なくお声かけ下さいね。

また、呼吸困難など症状が悪化したと感じる場合は自己判断をせず、すぐに医療機関に相談して指示を仰いでください。

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今回は、新型コロナウイルス感染症に脅かされないための、基本的な予防を振り返りながら、予防対策にプラスしたい漢方やハーブ、アロマ、そして万が一感染してしまったときのために備えておきたい薬のお話をお届けしました。

状況が好転している今こそ、これまでの感染対策を見直しながら、情報をアップデート。緩みがちな気を引き締めて、第6波を招くことがないようにしていきましょう!

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<次回「Naturalist Web Magazine」のお知らせ>

~2021年10月12日(火)配信予定 ~

「Naturalist Web Magazine_Vol.76」では、

「秋の憂いを乗り切るために~ツボ押しで憂いがちな心をスッキリ!~」をお届けします。  

秋は過ごしやすいはずなのに。最近何となく心がすっきりしない、気持ちが沈みがちだと感じているなら、それは「秋の憂い」のせいかもしれません。次回は、多くの方がお悩みの「秋の憂い」について解説しながら、気持ちが沈みがちな時にぴったりな「ツボ押し」をご紹介します。特別な道具は不要で、不調を感じたらすぐできるツボ押しで、憂いがちな心をすっきりしましょう!

※ 次回予告内容は、変更になる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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~「Naturalist Web Magazine」は、毎週火曜日の配信予定~

今後も、自然の薬箱ならではの様々な情報を予定しています。どうぞお楽しみに。

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