実は隠れファン多数!「吸い玉」をご存知ですか?
もうすぐクリスマス。今年は、ご自宅でクリスマスの夜をお過ごしになる「巣ごもりクリスマス」を選ばれる方も多いのでは。クリスマスツリー発祥の地、ドイツではもみの木には妖精が住んでいて、幸せを運んでくれるとの言い伝えもあるそう。かわいらしくデコレーションされたツリーをお部屋や居間に飾って、家族や大切な人の幸せをお願いするのもよいかもしれませんね。
それでもやっぱり、クリスマスには特別なお食事をという方には、24日と25日の2日間、穏やかな雰囲気でお楽しみいただける、自然の薬箱「特製クリスマスディナー」はいかがですか?
毎週火曜日にお届けしております、自然の薬箱の「Naturalist Web Magazine」。
皆様が穏やかな日常を取り戻せるその日まで、健やかに過ごせるお手伝いが出来ればという思いを込めて、Vol.35をお届けいたします。
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2020年も間もなく終わりを告げますが、今年は例年より心身ともにお疲れの方も多いのではないでしょうか。自然の薬箱のボディケアルームでも、生活様式が一変し緊張が続いたり、慣れないリモートワークで、肩こりやむくみがひどくなった方が多くお見えになります。
そんなときにおすすめしているのが、はり・きゅうのオプショナルメニューの「吸い玉」。血流が悪いこと(瘀血)による体のコリにはとてもよく、一度体験されると「キュー」っと吸い付く感じがたまらないと、ファンになってくださる方が多いメニューです。
でも、一体「吸い玉」とはどのような施術なのかは、余り知られていませんよね。そこで今回は、自然の薬箱 鍼灸師 設楽敦子が「吸い玉」の歴史や、施術の流れをご説明するとともに、期待できる効果などを解説いたします。
ずっと「吸い玉」が気になっていた方も、今回初めて知った方も、これを読めば安心して施術が受けられるようになりますよ。
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<目次>
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1.吸い玉療法の歴史を知ろう
近年、健康促進やケガの回復などに効果があるとされ、注目を浴びている「吸い玉療法」は、別名「カッピング療法」と呼ばれ、オリンピックメダリストも取り入れていたと話題になっています。
そんな「吸い玉療法」の歴史は古く、現時点で確認できる書物からは、インドや中国をはじめとして、紀元前から存在したことが確認できています。
たとえば、ギリシャでは紀元前5世紀頃に使われていたとされる、青銅製の吸い玉が今も残っています。さらに、またインドでは紀元前600年頃から行われていたという記録があります。中国でも、紀元前100年頃から行われていて、鍼灸とともに、優れた療法として発展をしてきました。
世界中で広く行われてきた「吸い玉療法」ですが、日本でも古くから取り入れられてきました。「吸い玉療法」は日本書紀にも登場し、平安時代に編纂(へんさん)された日本最古の医学書「医心方」にも、「スイフクベ」という呼び方で紹介されているほど、馴染み深い療法の一つでした。江戸時代までは日本でも盛んに行われていましたが、明治維新のあと西洋医学の発展により、「吸い玉療法」が行われる機会は徐々に少なくなっていきました。
その「吸い玉療法」が、再度注目される機会がやってきたのは、あるオリンピックメダリストがメンテナンス療法として取り入れた事がきっかけでした。それ以降、多くのアスリートやセレブが健康維持や、怪我からの回復を早めるために、こぞって取り入れるようになりました。その姿が様々なメディアにも紹介され、世間に知れ渡るようになったのです。
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2.吸い玉療法の施術って?
では、吸い玉療法はどのような施術を行うのでしょうか?
専用の球体のガラス瓶の中でほんの一瞬炎を燃焼させ、ポンポンと肩と背中、腰にかけて吸着させます。ガラスの中は無酸素状態の陰圧になっていますので、ぴったりと肌に密着して、皮膚と皮下組織が引っ張り上げられながら、「キュー」っと吸い付いてきます。
施術後、ガラス瓶を当てた箇所に内出血が起こり、丸くて赤い痕が出現します。
血流の悪かった部分ほど、濃い内出血の痕ができやすいのが特徴です。この痕は10日程度で消えますのでご安心ください。もろく傷つきやすい毛細血管が壊されて、しなやかで丈夫な血管へと修復された頃には、赤黒い痕も消えて血流も改善していることでしょう。
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3.吸い玉療法のメリットと注意点
吸い玉療法のメリットや注意点には、どのようなものがあるのでしょうか?
まず、多くの療法が体の外側から内側に向かって「押す」刺激であるのに対し、体の表面から外に向かって皮膚や皮下組織を吸い上げる「引く」刺激ができることが最大のメリットです。その「引く」刺激によって、毛細血管や末端のリンパが滞ることで発生する、慢性的な肩こりや足の浮腫みをはじめ、血流の滞りからくる身体の様々な症状の改善が期待できますので、疲れがたまっていてしっかりと施術を受けたい方には、とくにおすすめです。
また、アロマ鍼灸と組み合わせることによって、アロマトリートメントオイルを塗布後に吸い玉をのせて、皮膚を吸い上げながら滑らせていく施術は、同じ位置で使う場合よりも、ソフトな心地よさを感じられ、広い範囲で血行を促進できます。
※ アロマ鍼灸と吸い玉の組み合わせによる施術動画
吸い玉療法の注意点としては、吸い玉を置いた場所が赤く内出血の痕が一時的に残ります。10日程度で痕は残ることなく消えますが、薄着の季節やプールや温泉、浴場などや、肌の露出がある場面を予定されている場合は、控えたほうがよいでしょう。
また、とっても効果的な「吸い玉」ですが、刺激の強い、いわば荒療法ともいえますので、体力の消耗が激しい方や気血が不足している方などにはご遠慮いただく場合があります。自然の薬箱では、お一人お一人の体調に合わせて「吸い玉療法」をお受けいただけるか確認をしております。
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今回は、「吸い玉療法」について、歴史や施術方法、そしてメリットと注意点をご紹介いたしました。2020年の疲れをしっかり癒して、身も心も軽やかにしたい時にこそ「吸い玉療法」で、すっきりしてみてはいかがでしょうか?
施術後は、きっと背中や肩が軽く感じるようになりますよ。ご興味のある方は、スタッフにお気軽にご相談ください。
※今年の「はり・きゅうルーム」の施術は、12月27日(日)が年内最終となります。年始は1月7日(木)からご予約を承りますので、ぜひご利用ください。
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<次回「Naturalist Web Magazine」のお知らせ>
~12月29日(火)配信予定 ~
年内最後の配信となります「Naturalist Web Magazine_Vol.36」では、
「健康づくりの3つのポイント!」をお届けします。
今年は健康について改めて考えさせられた年でしたね。
実は、「健康」という言葉の意味は、WHOで定義されていますが、その定義をご存じですか?健康の本当の意味を知ることで、ご自身の健康を改めて考えて、来年も元気に過ごしていきましょう!
※ 次回予告内容は、変更になる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
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~「Naturalist Web Magazine」は、毎週火曜日の配信予定~
今後も、自然の薬箱ならではの様々な情報を予定しています。どうぞお楽しみに。
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