冬ごもりのナチュラルライフで、おうち時間を楽しもう!
新型コロナウイルスの感染の再拡大が、日々報道されていますね。本来であれば、12月はイベントごとも多い浮足立つ季節ですが、今年は残念ながら少し難しそうです。
毎週火曜日にお届けしております、自然の薬箱の「Naturalist Web Magazine」。
皆様が穏やかな日常を取り戻せるその日まで、健やかに過ごせるお手伝いが出来ればという思いを込めて、Vol.33をお届けいたします。
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今年は新型コロナウイルスの影響で、新しいライフスタイルが推奨され、三密回避、マスク着用、外出後のうがい・手洗い、手指消毒がすっかり日常となりました。
毎日、外出のたびに気を遣うことが多かったり、健康維持のために「〇〇しなくちゃ」「〇〇してはダメ」と、無意識に振り回されがちの方も多いのではないでしょうか。
お子さんの学校のことや、仕事の事、経済の心配やご自身・ご家族の健康の問題など、本当に考えることばかりで、頭がパンパンになったり…いつまで続くのか、先の見えない漠然とした不安に押しつぶされそうになったり…気が付けば、それがストレッサーになって、自律神経に影響し、ひいては免疫機能に影響を及ぼしてしまうことも。
実際に「春からほとんど家を出ていないのに、風邪をひいてしまった」というお話も伺いました。
そこで今回は、「冬ごもりのナチュラルライフで、おうち時間を楽しもう!」と題して、自然の薬箱のアロマセラピスト 光岡真里 より、冬のおうち時間におすすめのアロマクラフトをご紹介します。
あれこれ考えすぎず、ただ感じるだけの豊かな時間を持つために、冬支度をかねたアロマクラフトをしませんか?こんな時期だからこそゆったりと、でも、しっかりとご自宅でできる「ストレスケア」になりますよ。
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<目次>
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今回は、おうち時間をより豊かにする、4つのアロマクラフトレシピをご紹介します。クリスマスにぴったりのロウソクや、バスタイムを彩るハーバルバス、そして、今の季節に一つは欲しい、蜜蝋を使ったハンドクリームなどがご自宅で作れます。
いずれも使用する材料は、簡単に手に入るものばかりで、複雑な手順もありません。ひとりでゆったり作るもよし、お子様やご家族と楽しみながら作るのもよし、ストレスフルな今だからこそ、無心で手を動かして心の緊張を解きほぐしましょう。
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1.蜜蝋(ミツロウ)キャンドル
間もなく来るクリスマスを想うと、なんとなくキャンドルを灯したくなりませんか?
炎を見ていると時間を忘れてしまうという方も多いのではないでしょうか。実は、キャンドルの炎の揺らぎには、規則的でも不規則でもない「1/f」のゆらぎのリズムがあるそうです。「1/f」ゆらぎのリズムは、わたしたちのからだが持っているリズムでもありますが、外からこのリズムを感じることによって、リラックス効果を得られると言われています。
キャンドルは様々なものが市販されていますが、今回は蜜蝋を使って手づくりしてみましょう。蜜蝋とはビーズワックスとも言われ、働き蜂が巣を作る際に分泌するワックスのことです。精製されたものは白いのですが、未精製のものは黄色味を帯びていて、そのままでも蜜のような甘い香りがします。
蜜蝋は、溶けると甘い香りが際立ち、部屋中に癒やしの香りが漂います。キャンドルの黄色と炎のオレンジ色は視覚的にも癒やされ、炎の揺らぎを見ている間にほっとしてきます。アロマの香りがお好きな方は、ロウが溶けているところに精油を1滴垂らしてみてもいいですね。
注意)※精油は引火性がありますので、必ず一旦火を消してから、芯を避けて溶けているロウの部分に、精油を垂らしましょう。
<材料>
・ジャムなどの空き瓶(背が低く径3~5センチくらいのものがおススメ)
・蜜蝋(空き瓶にいれて満杯になるくらい)
・芯になる糸(専用のものがおススメですが タコ糸などでも代用できます)
<作り方>
・空き瓶に蜜蝋を、溢れない程度に満杯に入れ、レンジ500Wで2分くらい加熱、もし加熱が足りない場合は追加加熱。
・撹拌棒や竹串で混ぜ、蜜蝋を完全に溶かす。このとき蜜蝋を追加してもOK。
・蜜蝋が溶けたら、中心の底まで糸が入るように落とす。ズレないように割箸やクリップなどに糸を挟んで固定し、蜜蝋が冷えて固まったら完成。
・糸は1~2センチにカットします。
注意)
※溶けた蜜蝋で、やけどをしないように注意しましょう。
※耐熱ガラスの瓶を使用し、ガラスが割れないように気を付けましょう。
※キャンドルを灯すときは、近くに燃えやすいものがないことを確認し、目を離さないようにしてください。
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2.野草の簡単リース
蜜蝋キャンドルが固まるまでの時間を利用して、キャンドルをデコレーションするためのリースを手作りしましょう。ベランダや庭に植えてある植物を利用したり、散歩中に見つけた、かわいい野草を利用してもOKです。
今回ご紹介するのは、ハワイのレイの編み方のひとつ。ウィリという方法で芯となる紐に植物をのせて、もう一本の紐でぐるぐる巻きつけていく手法です。
<材料>
・ラフィア(麻ひも、ビニール紐、毛糸などで代用できます)
・植物適宜
<作り方>
・植物はあらかじめ 4~5 センチにカットする。
・3本を合わせて玉結びにしてから、三つ編み(縄編み)を 4~5 センチ編む。
・二本を芯にしてその上に植物を置いたら、もう1本の紐で3回ほど巻きつける。
・繰り返し植物を置いて巻きつける。
・ある程度の長さになったら、輪の下から紐を出すように縛る。
・残りの紐も 4~5 センチの三つ編み(縄編み)に。
・三つ編み同士を結んで輪の形にしたら、キャンドルに飾って完成。
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3.ハーバルバス
お風呂に入りながら、キャンドルを灯される方も多いと思います。それだけでもリラックス効果は十分ですが、さらに新しいアイデアを加えて楽しみましょう。
芳香植物を浮かべてお風呂に入ると、気持ちがいいですよね。日本にも、昔から菖蒲湯、ゆず湯などの風習がありますが、わざわざ準備しなくても、家にあるものでできる「ハーバルバス」もおすすめです。
一番のおすすめは、ローズマリー。枝ごと取ってきてお風呂に入れるだけです。ローズマリーは、血行促進や抗酸化力が期待されるハーブです。すーっと脳の奥まで届くような香りを心地良く楽しんでいるうちに、だんだん身体がぽかぽかしてきます。(葉が散るのを気にされる場合は、ネットに入れてください)
ローズマリー以外の植物でも、すばらしいバスタイムになります。例えば、しょうがを薄く切って浮かべれば身体が温まりますし、レモンと合わせると香りも最高です。菊の花やバラの花びら、野草のブーケなどを浮かべてもステキですね。イマジネーションのままに、自由にいろんな植物を浮かべて入浴時間を楽しみましょう。視覚と嗅覚が同時に満たされます。
手浴や足浴にも応用できますので、是非気軽にためしてくださいね。最初に熱いお湯で香りを立たせてから、ぬるめのお湯で適温に調整しましょう。精油と比べると、ごくごく薄い香りですが、癒やしの成分が体中に染み入る感覚は言葉にできないほどの幸福感です。
「片付けが大変だわ」という方は、精油を使われてもいいでしょう。yuicaの杉や檜、モミの香りがおすすめです。
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4.蜜蝋アロマクリーム
最後に、手指洗浄と消毒で例年以上にかさかさになった肌のために、蜜蝋と植物油を使ったハンドクリームを作りましょう。蜜蝋は肌を柔らかく滑らかにするともいわれ、ソフトな抗菌力にも期待ができます。使い慣れてくると、市販のハンドクリームよりも肌馴染みが良く、きっと手放せなくなりますよ。
私たちからみたら、ほんの少しに感じる蜜蝋でも、ちいさな蜂が一生をかけて分泌するものです。購入した蜜蝋は、余すことなく大切に使ってくださいね。
<材料>
・蜜蝋(ビーズワックス) 4g
・植物油 15~20g
(スイートアーモンドオイル、マカデミアナッツオイル、太白ごま油でもOK)
・お好きな精油 1~4滴
・容器
<作り方>
・植物油に蜜蝋を入れて湯せんで溶かす。
・容器に移して精油を入れ、手早くまぜる。
・そのまま冷えて固まるまで待つ。
精油を入れなければ、リップクリームとしてもご使用いただけます。植物油をカレンデュラオイルに変えたり、蜜蝋を減らしてシアバターを加えたりと、さまざまなアレンジでお楽しみいただけます。
※法律により、作ったクリームは販売できませんのでご注意ください。
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ウィズコロナの時代、新しいライフスタイルが推奨されていますね。私たちが今向かっている新しい世界は、私たち自身が生き方を選択することで創造できるのではないかと考えています。
幸いなことに、私たちの暮らしている地域は経済的にも、そして豊かな自然や食料や水にも恵まれています。だからこそ、アロマやハーブを入り口にして、自然を少し身近に感じ、これまでの豊かすぎる物質社会から少し距離を置き、既にあるものに感謝できたら、そして、自然からいただくものにも感謝して循環する世界を維持できたなら、嬉しいことなのではないでしょうか。私たちの未来が、人間同士も自然も動物も同じ地球の上でお互いに認め合い、分け合い、助け合う、調和の世界でありますように。
師走のこの時期、あわただしく過ごす中で、心も身体も疲れてしまったときは、自然の薬箱ボディケアルームにお立ち寄りください。一年間頑張った自分へのご褒美にもぴったりな「冬の養生アロマボディトリートメントコース」をご用意しておりますので、ぜひご利用ください。
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<次回「Naturalist Web Magazine」のお知らせ>
~12月15日(火)配信予定 ~
「Naturalist Web Magazine_Vol.34」では、
「冬至と新しいスタート 無病息災を願って」をお届けします。
今年の冬至は12月21日。一年で最も夜が長い日です。ということはこの日から、昼が長くなっていくのですね。冬至の風習と健康にまつわるお話、そして来たるべき一年の始まりに戴きたいお屠蘇(とそ)についてご紹介します。皆さんは、お屠蘇は実は漢方処方であることご存知でしたか?そんな豆知識もお伝えします。
※ 次回予告内容は、変更になる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
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~「Naturalist Web Magazine」は、毎週火曜日の配信予定~
今後も、自然の薬箱ならではの様々な情報を予定しています。どうぞお楽しみに。
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過去の<Naturalist Web Magazine>バックナンバー
Vol.30_漢方薬剤師がお伝えします!~冬の養生法と症状別おすすめ漢方薬~
Vol.28_睡眠について考えてみよう!~身体や脳との関係~
Vol.25_「秋の憂い」を感じたときにおすすめ!「気」を整える漢方
Vol.24_「 秋は憂い(うれい)の季節 」東洋医学的ストレス解消のヒント!
Vol.20_9月9日は重陽の節句!菊の伝統文化のたしなみと漢方薬のお話
Vol.19_季節の変わり目に知っておきたい!自律神経と目の関係って?
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Vol.6_長期戦に備えよう!慢性疾患のある方も必見!身体を整えるための漢方薬
Vol.5_巣ごもり不調を改善!〜セルフお灸のススメ<応用編>~
Vol.4_お灸で免疫機能アップ!~セルフお灸のススメ<基本編>~
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